サラリーマンであった皆さんは会社の名前で商売をしていましたね? どんなに個人が優秀でも、勤務先の影響は絶大です。 もし、前職の名刺に勤務先の社名がなかったら、取引先は取引をしてくれたでしょうか? 「●●株式会社の▲▲です」から●●は抜かせませんね。
ところが、これからは実質的に個人名で営業します。 往々にして保険は「●●さんから入る」と表現されるように、保険プレイヤー個人との関係が重視されま す。たとえ「●●生命保険㈱」の名刺を持っていても、保険は「個人成績で収入が決まる」と多くの人が 認識しています。そして自分自身でもそのことを意識します。要するに「個人商店」なのです。そうすると、次のような意識が芽生えます。
保険販売は自分の成績のため
保険販売は自分の生活のため
きっと、周囲もそう思っているはずだ…
このように思ってしまうことでメンタルが低下し、「保険屋」「保険屋さん」が自分の呼び名となり落胆します。だって、それまでは取引先から振り込まれたお金で生活している、なんて意識は持たないですよ ね。給与は「会社からもらうもの」であって、「取引先のこの人」からもらう、なんて感覚はないはず。 営業部門以外の人であれば、なおさらです。でも、これからは違います。毎月、毎年、契約者が支払う保険料から手数料をもらって毎日暮らしていくのです。私も昔、車を買い替えた際にこう言われました。
「このタイヤ1本分くらいはオレの保険料かな・・・(笑)」
相手の何気なく発した軽口ですが、恥ずかしい気持ちになったものです。サラリーマン時代には味わったことのない感覚です。ちょっと凹みます。それが身近な人間であればあるほど、更に落ち込みます。契約者のお金で自分の生活が成り立っている事実を突きつけられ、卑屈な気持ちにもなりました。こういった ネガティブな想いの影響で電話に手を伸ばせなくなる営業プレイヤーを数多く見てきました。
どうですか?
皆さんは大丈夫ですか?